「納得感のある理由」の伝え方

納得感のある理由

 

  • 挨拶
  • 刺さる一言
  • 一言でベネフィットを提示
  • 動画の概要
  • 悩みへの共感
  • ベネフィットの再提示
  • チャンネル登録誘導
  • 目からウロコの結論
  • 納得感のある理由<ココ>
  • 信憑性のある根拠
  • LINE特典の提示
  • +αの役に立つ話
  • エモいメッセージ
  • まとめ
  • チャンネル登録誘導


次に「納得感のある理由」です。

 

「納得感のある理由」を伝える目的


結論がどれだけ驚きがあっても、納得感がなければ視聴者は信頼をしてくれません。

「納得感のある理由」を伝える目的は、文字通り「結論の納得感を高めるため」です。

 

ただ納得感のある理由を述べるだけはNG


ただここで注意していただきたいのは、ただ納得感のある理由を述べるだけではダメということです。


視聴者の立場になって考えてみると「目からウロコの結論」を知った後に、どれだけ納得感があっても「あたりまえの理由」を述べられると、一気にテンションが下がります。


具体例を見てみましょう。


▼具体例

◎「なぜかモテない人の性格」という動画の場合

結論、謙虚な人はモテません。

厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。

なぜなら、謙虚過ぎる人は自信がないように見えるからです。


このように、当たり前の理由を述べるとどう感じるでしょう?

「まぁそうだよね。もう分かった」と感じて、動画を閉じます。


なぜなら、視聴者はもう十分に理解できたため、この先の話を聞く理由がなくなったからです。

ですから、視聴者に最後まで見てもらうためには、理由も「え、どういうこと?」という、驚きの理由述べる必要があります。


もちろん、驚きがあるだけではダメです。

納得感を得てもらうためには論理的である必要もあります。

つまり、「驚きの理由であり、かつ論理的で納得感のある理由」を伝える必要があるんです。


なかなか難しく思えるかもしれませんね。

どうやってそのような、驚きと納得感を両立させるような構成をするのか、検討がつかない人も多いと思います。


安心してください。すべてお伝えします。

 

◎WHYの最終地点を一言で伝える


まずは「驚きの理由にする方法」です。


驚きの理由にする方法は、理由を述べる時に「WHYの最終地点をひと言で伝えること」です。

「WHYの最終地点」とは、悩みに対する解決策(結論)をWHYで掘り下げたときの最終地点のことです。


悩みに対する解決策に対して、「なぜその解決策が良いのか?」と自問することで掘り下げます。


具体例を見てみましょう。


▼具体例

「なぜかモテない人の性格」という動画の場合

結論、謙虚な人はモテません。

厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。


なぜ謙虚過ぎる人がモテないのか?

→自信がなさそうに見えるから

 →なぜ自信がなさそうに見えるとモテないのか?

  →頼りなく見えるから

   →なぜ頼りないとモテないのか?

    →女性は男らしくて頼れる人を好む傾向があるから

     →なぜ男らしくて頼れる人を好む傾向があるのか?

      →女性の生存本能にインプットされているから


「なぜ?」を掘り下げる方向性はさまざまですが、今回はこのように掘り下げました。


最終的には「女性の生存本能にインプットされているから」となりました。

この場合、動画で伝える理由を「女性の生存本能にインプットされているから」とします。

ただ、このままではやや違和感があるので、結論と交えて文章を作ります。


今回だと以下のようにすると良さそうです。


▼具体例

「なぜかモテない人の性格」という動画の場合

結論、謙虚な人はモテません。

厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。

なぜなら、女性の生存本能として、「謙虚過ぎる人は受け付けない」とインプットされているからです。


どうでしょうか?

最初に比べて「え?どういうこと?」と感じられるようになったと思います。


みなさんもこのように言われたら、先が気になると思います。

このように、WHYで自問して掘り下げた最終地点を理由として述べることで「驚きの理由」にすることができます。

 

◎WHYをなぞって伝える


続いて、驚きの理由に納得感を持たせる方法です。


くり返しになりますが、驚きがあるだけではダメです。

理由には納得感がなければ、視聴者は満足をしてくれません。

理由に納得感を持たせる最も簡単な方法は「WHYをなぞって伝えること」です。


先ほど、結論のWHYを掘り下げましたね。

その掘り下げたWHYを改めて上から順番に説明をするだけで、論理的になるんです。


具体例を挙げて説明します。


▼具体例

◎「なぜかモテない人の性格」という動画の場合

WHYの深堀り

なぜ謙虚過ぎる人がモテないのか?

→①自信がなさそうに見えるから

 →なぜ自信がなさそうに見えるとモテないのか?

  →②頼りなく見えるから

   →なぜ頼りないとモテないのか?

    →③女性は男らしくて頼れる人を好む傾向があるから

     →なぜ男らしくて頼れる人を好む傾向があるのか?

      →④女性の生存本能にインプットされているから


台本イメージ

結論、謙虚な人はモテません。

厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。

なぜなら


④女性の生存本能として、「謙虚過ぎる人は受け付けない」とインプットされているからです。

①そもそも謙虚過ぎる人っていうのは、自信がなさそうに見えるんですね

②自信がなさそうに見えると、頼りなく見えるんです。

③女性は男らしくて頼れる男性を好む傾向があるんです。

④女性が頼れる男性を好むというのは、女性の生存本能にインプットされているんです。

だから、謙虚過ぎる人っていうのは、女性の本能的にもう受け付けないんですね。


厳密には、①〜②〜③〜④とのつなぎの間に、詳しい説明や具体例を入れます。

そうすることで、さらに納得感が高まります。


少なくとも、この構成で話すことである程度は論理的になります。

復習も兼ねて、上記の具体例を抽象化してフォーマットにしておきましょう。


▼「納得感のある理由」の構成フォーマット

前提:理由を①〜④まで掘り下げた場合です。


フォーマット

理由は④です。

これはどういうことかというと・・・

そもそも①なんです

だから②なんです

だから③です

だから④なんです。


このようにすることで、驚きの理由を提示しつつ、納得感をもたせることができます。


理由を語る際にはいくつかポイントがあるので、抑えておきましょう。

 

◎バックトラッキングで分かりやすさを極める


理由を説明するときに、小技的にオススメなのが「バックトラッキング」です。

「バックトラッキング」とは、「後ろを追跡してね」という意味です。

文字通り、説明をするときには常に、「後ろを追跡する」と良いです。


バックトラッキングをしてない場合と、バックトラッキングをしない場合を具体例で見比べてイメージしましょう。

 

▼具体例

バックトラッキングをしていない台本

謙虚な人はモテません。

厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。


なぜかというと

④女性の生存本能として、「謙虚過ぎる人は受け付けない」とインプットされているからです。

①そもそも謙虚過ぎる人っていうのは、自信がなさそうに見えるんですね

②そうすると、頼りなく見えるんです。

③そういう人を女性は好みません。

④女性が頼れる男性を好むというのは、女性の生存本能にインプットされているんです。

 

バックトラッキングをした台本

謙虚な人はモテません。

「謙虚な人」がモテないというのは、厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。

なぜ、謙虚過ぎる人がモテないかというと

④女性の生存本能として、「謙虚過ぎる人は受け付けない」とインプットされているからです。

①そもそも謙虚過ぎる人っていうのは、自信がなさそうに見えるんですね。

自信がなさそうに見えると、頼りなく見えるんです。

頼りなく見える人を女性は好みません。

 女性は男らしくて頼れる男性を好む傾向があります。

④女性が頼れる男性を好むというのは、女性の生存本能にインプットされているんです。


どうでしょうか?


バックトラッキングをしていない方の台本では、主語が省略されていて指示語(こそあど言葉)が多いです。

このような台本では、視聴者が納得感を持って聞き続けられません。

なぜなら、直前で話した内容を覚えていられないからです。


そのため、主語省略したり、指示語(こそあど言葉)を多用したりすると

視聴者が「何のことだっけ?」と疑問を抱くようになり、話に集中できなくなって、結果的に納得感を得にくくなるんです。

 

一方でバックトラッキングを意識した台本では、直前に言った言葉をくり返して発言しています。

直前の言葉をくり返すと、視聴者は今何のことを言っているのか迷わず聞くことができます。


さらに、直前で使った言葉を主語にすることで、A→B、B→C、C→Dと話を展開できるようになるので、必然的に論理性が増します。

「バックトラッキング」は、人に分かりやすく伝える際の必須テクニックです。


ただ、やりすぎるとしつこくなってしまう側面もあります。

台本全体のバランスを見ながら取り入れてみましょう。


慣れないうちは、できる限り全部バックトラッキングするくらいでやっても、結果的にちょうどよくなると思います。


ぜひ取り入れてみましょう。


 ◎具体例を挙げて納得感を高める

これは台本全般に言えることですが、具体例を出すことで、さらに納得感が高まります。

なぜなら、身近な具体例を出すことで、視聴者が自分ごと化して考えられるようになるからです。


例えば、先ほどの例で見てみましょう。
 

▼具体例

「なぜかモテない人の性格」という動画の場合
 

台本イメージ

結論、謙虚な人はモテません。

厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。


なぜなら

④女性の生存本能として、「謙虚過ぎる人は受け付けない」とインプットされているからです。

①そもそも謙虚過ぎる人っていうのは、自信がなさそうに見えるんですね。

②自信がなさそうに見えると、頼りなく見えるんです。

例えば、女性が男性とのデート中に酔っぱらいに絡まれたシーンを想像してみてください。

普段から、自信がある人と、自信がない人だと、明らかに前者の男性の方が自分のことを守ってくれそうですよね。

③女性は男らしくて頼れる男性を好む傾向があるんです。

④女性が頼れる男性を好むというのは、女性の生存本能にインプットされているんです。

だから、謙虚過ぎる人っていうのは、女性の本能的にもう受け付けないんですね。


上記では、日常のワンシーンを具体例として挙げたものの、その他にも、アニメやスポーツなどにたとえるのも良いです。


ただ、ひとつ気をつけなければならないことがあります。

それは、「伝える相手に具体例で扱うテーマの知識がなければならない」ということです。


当たり前ですが、たとえばポケモンを具体例にして話したとしても、ポケモンに関する知識がなければ伝わりません。

ですので不特定多数へ発信をするときは誰にでも分かる例で話すことをオススメします。


ちなみに、生きていれば人生で一回は経験するような日常のワンシーンを具体例にすれば、ほぼすべての人に伝わるのでオススメです。