高確率で視聴者の目を引くサムネデザインの作り方<一部紹介>

ここからは、インパクトを最大化するために、実際にサムネのデザインを作る方法を解説する教材です。


冒頭にもお伝えしたように、本教材はYouTube運営をする上で必要な知識を身につけるための教材です。


そのため、実際の具体的な作業の教材は、必要な人だけに別途ご用意をいたします。

でも、実際の作業過程の一部に、知っておくと「デザイナーへのフィードバックをする際に役立つ知識」がある、一部をご紹介します。

 

高確率で視聴者の目を引くサムネデザインの作り方


くり返しになりますが、本教材では引き続き、ビジネス系サムネの作り方に特化して解説をします。


とはいえ、考え方自体は全ジャンルに共通して重要な内容を記載しているので、ジャンル問わずぜひご活用ください。

 

インパクトを出すためのポイント


サムネのインパクトに影響する要素は、主に次の3つの要素があります。

インパクトへの影響度が強い順に記載しています。
 

  1. 文字<今回はココのみ紹介>
  2. 配色
  3. 画像


実際にデザインを考える際も、この順番で構成を考えていきます。

この手順を意識することで、重要度が高い要素にしっかり力を注ぐことができるからです。


今回はYouTube運営をする上で必要な知識として「文字」の部分のみ紹介をします。

 

文字の構成方法


デザインにおいて、最も重要なのは「文字の目立ち方」です。

どれだけ素晴らしいコピーも、文字が目立っていなければ伝わらないからです。

せっかく考えたコピーを最大限活かすためにも、文字を目立たせることに魂をこめましょう。


まず、この4つのサムネイルを見てください。

同じ文言でも、印象が違うと思います。
 


上段にある左右2枚で比較、下段にある左右2枚で考えてみましょう。

ぱっと見て、どのサムネが目につきましたか?


おそらく、上段も下段も右側のサムネの方が気になった人が多いかと思います。

目立つサムネは、重要な文言が、他の文言よりも大胆に目立っているということです。


分解をすると、サムネのインパクトは「どの文言が目立っているか」「他と比べてどれくらい目立っているか」で決まるということです。


よって、訴求文言を決めた後にやるべきことは、大きく分けると次の2ステップです。
 

①目立たせる文言の優先順位を決める

②目立たせる優先度が高い文言順に目立つように構成する


この2ステップができるようになれば、インパクトの大きい、視聴者の目を引くサムネ作成が可能になります。


ステップ①②をそれぞれ詳しく説明していきます。

 

①目立たせる文言の優先順位を決める


サムネのデザイン構成を考える前に、まずはどの文言を目立たせるかを決めます。


これを決めずに、なんとなく文字を並べると、何を伝えたいのかが分からないサムネができあがります。

仮でも良いので伝えたいことの優先度を決めましょう。


次のようなイメージです。

◎例

使う文言:今すぐ使えるサムネ必勝法5選

優先度:④今すぐ使える/①サムネ/②必勝法/③5選


※上記は、説明しやすいように文言を設定しています。

本来は「クリック率が1.5倍に増える」など具体的な文言を入れた方が、訴求が強くなります。


この場合、最も優先度が高いのは、何の動画かを伝えることです。


この例の場合は「サムネ」に関する動画なので、まずは「サムネ」を最も目立たせるべきです。


その次に、サムネの「何に関する動画なのか?」を伝える必要があるので、「必勝法」「5選」が順番に並びます。


「今すぐ使える」は、何を伝えたいのかが視聴者に伝わって初めて意味が伝わるものです。

「今すぐ使える」単品では何も伝わらないですよね。

ですから、優先度は下げます。


このように、優先度をつけていきます。
 

※もしここでどうしても迷う場合は、2,3案考えておくと良いでしょう。

 

②目立たせる優先度が高い文言順に目立つように構成する


優先度を決めたら、目立つ順番が①>②>③>④となるように構成を考えていきます。


ここでのポイントは、①〜④の目立ち方に、メリハリをつけることです。

①≧②≧③ではなく、①>>>②>>③>④にするイメージです。


ちなみに、この各要素の目立ち具合の差を「ジャンプ率」と表現します。

相対的な指標のため、高い低いに絶対的な基準はありません。
 

イメージは、以下の図の左がジャンプ率が高く、右がジャンプ率が低いサムネです。
 


ジャンプ率が低いサムネは、どの文言も同じような表現をしているので、何を一番伝えたいかがわかりにくいです。
 


一方で、ジャンプ率が高いサムネは、目立たせたい文言が「大きい」や「色が違う」ことで明らかに目立っていることで、何を伝えたいかが一瞬で分かります。
 


サムネに関しては、「ジャンプ率が高い」サムネの方がクリック率が高い傾向にあります。

ジャンプ率の高いサムネの方が一瞬で目に留まり、興味を持ってもらいやすいからです。


視聴者は一度に大量のサムネを目にしています。

ジャンプ率が低いと、他のサムネイルに埋もれて目に止まらず、スルーされてしまう確率が高くなってしまいます。


補足すると「ジャンプ率が高い方が、デザインが優れている」という意味ではありません。

あくまでサムネの場合は「ジャンプ率が高い方がクリック率が上がりやすい傾向にある」という話です。


ジャンプ率が低いサムネは、洗練されていて落ち着いた印象、有益そうな動画である雰囲気を伝えることができます。

そのような印象を与えたいときは、あえてジャンプ率を大きくしすぎないデザインにすると効果的です。


逆に、ここで推奨しているジャンプ率が高いサムネは、インパクトが大きい反面、やりすぎると子供っぽい印象になりがちです。


ここで伝えたいのは「ジャンプ率が高いサムネが必ずしも良いわけではない」ということです。

ベースとして、ジャンプ率が高いほうが良いものの、状況によって使い分けることが重要です。


上記の特性を理解し、チャンネルのブランディングや動画内容に合わせてジャンプ率を調整してみてください。

 

文字を目立たせる方法


続いて、文字を目立たせるためには何を意識すればよいのかを簡単に説明します。

サムネ作成をする際に、是非参考にしてみてください。


サムネにおいて、文字を目立たせる際は、最低限、次の3つのポイントを抑えておきましょう。
 

①文字サイズ

②文字色

③階層(レイヤー)


1つずつ説明します。

 

①文字サイズ


目立たせたい文言順に大きくする

優先度:④すぐ使える/①サムネ/②必勝法/③5選
 

 

まずはシンプルに、優先度をつけた順番に文字の大きさを変化させましょう。


◎注意点

大きさの限度は、文字がサムネの枠外にはみ出ない程度にしましょう。

これ以上大きくなってしまうと、読みにくくなってしまいます。


加えて、画像内に余白なくパンパンに文字を入れると、視聴者に窮屈で余裕のない、安っぽい印象を与えてしまいます。
 

NG例


②文字色


シンプルに文字色を変えるだけで目立たせることができます。

文字色は入れすぎると、安っぽく見える原因になります。

基本的に、ひとつのサムネで使う色は、2色か多くても3色までに抑えると良いです。


基本的なカラーの例

目立たせたいメイン文言:強調色(赤、黄など)を使用する

他のサブ文言:色味のない色(白、黒、グレー)を使用する

※配色の詳細は、後に詳しく説明
 


NG例(色の使いすぎ)
 


③階層(レイヤー)


各要素を重ねる場合は、目立たせたいもの順に上層になるよう配置しましょう。
 

レイヤーを一つ上の層にするだけで、文字を目立たせることができます。

この①〜③が守られていないサムネは、デザインとしてまとまりのない印象を与えます。

そのため、何を一番伝えたいのかわからず訴求がブレてしまいます。

もしデザイン初心者で、自分でサムネを作るという方は、順守すると良いです。