【これだけ抑えておけばOK】企画の切り口7選

ここまでは、言ってしまえば思考法をお伝えしました。

でも「実際にどうすれば良いのか?」まで知りたいばずです。

そのため、ここでは具体的な企画の切り口を紹介します。


具体的な企画の切り口はいくつかあります。

細分化をするとキリがないため、とりあえずこれだけ押さえておけばOKという切り口を紹介します。


つぎに伝える切り口と、思考プロセスを参考にするだけで、あとは応用が可能になると思います。

 

切り口①ベネフィットを訴求する

 


https://www.youtube.com/watch?v=qxdScKIIn5w

これは最もスタンダードな切り口です。


ベネフィットとは「この動画を見て得られるもの」のことでしたね。

動画を見て得られるものを切り口とした企画です。

詳細は先述したため、省略します。

 

切り口②ネガティブ訴求

 


https://youtu.be/pkC0fV7Ru18

これも鉄板で、かなりオススメです。

こちらも先述したので、詳細は説明しませんが、人はネガティブ訴求に弱いです。


実際に、仮メンタリストえるの運営、その他のチャンネルの経験から、ネガティブ訴求の企画は「クリック率」が高いことも分かっています。


こちらは、仮メンタリストえるの過去動画のクリック率のランキングの上位17個のキャプチャです。

クリック率が高い上から17個の動画のうち、半数以上を占める9個の動画がネガティブ訴求です。
 


一方こちらはランキングの下位17個の動画のキャプチャです。

こちらには17個中、1割の2個しかネガティブ訴求の動画ありません。
 


これらのデータからも、ネガティブ訴求の方がクリック率が高いことがわかります。


どんな企画もネガティブ訴求に置き換えることができます。

内容は同じでも、切り口をネガティブ訴求にするだけで、見られる確率が一気に高まります。


やりすぎはよくないですが、一度、ネガティブ訴求に置き換える習慣をつけることをオススメします。
 

▼具体例

■通常のポジティブ訴求

◎タイトル

モテる人が絶対にやってる会話の切り返し方


◎結論

相手のどんな発言に対しても「ポジティブ」に返すこと

 具体的には・・・イエスバット法の紹介



■ネガティブ訴求に変換

◎タイトル

  • モテない人がやってしまっている会話の切り返し方
  • モテる人が絶対にやらない会話の切り返し方


◎結論

相手のどんな発言に対しても「ネガティブ」(逆にする)に返すこと

モテる人は「ポジティブ」に返している

具体的には・・・イエスバット法の紹介


このように、ネガティブ訴求に変換をしても、話す内容は変わりません。

 

切り口③ランキング

 


https://youtu.be/YuJIgnxPquk

ランキング形式もオススメです。


ランキングにするのは「ひとつの結論として伝えるには弱いな」というときです。

例えば、先に例を挙げたた、こちらのキャプチャを見てみてください。
 


企画出しの過程のマインドマップです。


こうやって企画を出した際に、青く囲ったファッションの部分はどれも結論単体で考えると、おもしろくない企画になりそうです。

これでは企画にならないな、という感じです。


でも、ファッションというくくりでランキングにすれば、おもしろそうな企画になりそうです。

先述した、ネガティブ訴求と合わせて「絶対NG!女子がドン引きするファッションTOP5」のような切り口で企画にすると、視聴者受けが良さそうです。

 

◎「ランキング」自体が興味を人の惹く


ランキングは視聴者の興味を惹くことができます。

特にネガティブ訴求と掛け合わせると「自分は何位かに当てはまってないだろうか?まさか1位じゃないよな?」と気になってしまって、つい見てしまうものです。


テレビ番組の企画では、多くの場面で長年ランキングが使われています。

ランキングは、それくらい強力な企画フォーマットだということです。

 

◎「ランキング」形式は視聴維持率が高くなる


また、ランキング形式は視聴維持率も高くなる傾向にあります。

以前私がサポートしていたビジネス系YouTuberも「ランキング形式」の動画が最も視聴維持率が高かったです。


これは当たり前ですが、下位から見ていくと、上位も気になるものです。


例えばTOP5の動画で、第3位まで見たらもう、第1位まで見てしまいますよね。

冒頭で視聴者の関心をつかむことができれば、高い視聴維持率を獲得することができます。


汎用性が高いので、ぜひ活用してみてください。

 

切り口④あるある系


「◯◯な人の特徴5選!」みたいなやつですね。

あるある系は共感を生むため、視聴者の興味関心を惹きやすいです。


あるある系はシェアされる割合も高くなります。

みなさんも「これあるあるだわ〜」と思うと、つい誰かにシェアしたくなることがあると思います。


でも・・・個人的にあるある系は、あまりオススメしていません。

なぜなら、ランキングと比較するとあまりメリットがないからです。


あるある系は、共感できること=「既に知っていること」なので、内容があまり気になりません。

さらに、仮に聞いたとしても、既知のことなので、新たな学びがないことがほとんどです。


一方でランキングは順位、内容が気になる上に、未知の内容であるため、学びもあります。


ただ、ひとつだけ例外で、あるある系がオススメなチャンネルがあります。

それは「視聴者層が女性のチャンネル」です。

なぜなら、女性は知識よりも共感を求める傾向が強いからです。

ですから、女性向けチャンネルの場合はむしろ「あるある」企画の頻度を増やしたほうが良いと断言します。


一方で男性は逆で、「共感」よりも「知識」を求める傾向があります。

おそらくこの教材を読んでいる方は、男性か、男性脳な方が多いため「共感」よりも「知識」を求めている人が多いと思います。


これは仮メンタリストえるのチャンネル運営中に気づきました。

実は最初、無知だった私は、「恋愛は人間全員が興味があることだから、男女どちらが見てもOKな内容にしよう」と考えていました。


そのため、内容も言い回しもすべて「男女向け」にしていたんです。

でも、登録者が伸びてきて男女比率を見ると9:1で男性が多かったんです。


ちょうど心理学の学びを深めていた頃で、ひとつのことに気づいたんです。

「そもそも知識(ハウツー)を求めるのは男性だから、どれだけ女性を囲おうとしても、知識(ハウツー)を発信してる時点で男性向けになるんだ」ということです。


特に私の場合は「恋愛」ジャンルということも大きかったです。

恋愛に対して、男性は「テクニック」を求め、女性は「共感」を求めます。


結果的に、私のファンの9割は童貞学生となってしまったわけです・・・(泣)


ですから、この事実に気づいてからは、発信内容を完全に「男性向け」に切り替えました。

「恋人を〜」と言っていたのと「彼女を〜」と言ったり、「女子がドン引きする」と言ったり、すべてを男性向けに切り替えると、さらにチャンネルは成長しました。

 

切り口⑤対照

 


https://youtu.be/FrMuih_dEoU

ある対照概念となるものについて、それぞれ側面から伝える企画です。


「金持ち」と「貧乏な人」の習慣の違い、みたいな企画も当てはまりますね。

対照にすると何が良いかというと「企画が分かりやすくなること」です。


例えば「お金持ちの特徴5選」と言われるよりも、「お金持ち」「貧乏な人」の大きな5つの違いとすることで、比較対象が生まれてシンプルに「どう違うのか?」が気になるようになります。


「有能な人・無能な人」、「モテる人・モテない人など」対照概念を比較する切り口にすることで、普通の企画も一段階面白くなります。


サムネを作りやすいのも良いですね。

最近だと、2分割のサムネイルが流行っています。
 


引用元:https://youtu.be/SpRHswgg_Vo


2分割サムネは、ぱっと見で伝わりやすく、インパクトもあるのでオススメです。

実際にクリック率も高くなる傾向にあります。


企画のネタが対比にできそうな場合は、迷わず取り入れましょう。

 

切り口⑥本・著名人の引用


本や著名人の引用も企画として使えます。


ただし、個人的には、この切り口は多用しない方が良いと思っています。

多用しすぎると、オリジナリティがなくなって、あなたにファンがつかなくなるからです。


でも、自分の発信するジャンルと掛け合わせると、企画のマンネリ化を防ぐことができます。

チャンネルによっては、視聴者の反応が良いこともあります。

反応が良ければ、数本に1回くらいの企画としてやってみるのは良いでしょう。


具体的には、本の一部分を切り口として、自分の見解を述べるのも企画になります。
 

例:メンタリストDaiGo著「男女脳戦略」!で1つだけ納得できないコト


その他にも、著名人の行動・発言を切り口にしても企画になりますね。
 

例:ウォーレンバフェットが絶対にやらない投資方法

 

切り口⑦時事性


時事性のあるテーマですが、これもあまりオススメしません。

なぜなら、チャンネルのテーマが曖昧になるからです。


時事ネタばかり並ぶチャンネルを見ると、「この人は何を発信しているんだろう?」と疑問が浮かびます。

時事ニュースを扱う系のチャンネルであれば良いでしょう。


時事ネタはその時点では、多くの人が興味あることです。

ですから、意図せずタイトルに釣られて視聴する人が増える可能性があります。


でもその人達は、時事ネタに釣られてきただけで、あなたのファンではありません。

それにも関わらず、再生数は伸びるので、ニーズがあると勘違いをしてしまうんです。


加えて、一番始めに紹介をしたYouTubeのアルゴリズム的にも不利になります。
 

▼YouTubeのアルゴリズム


このように、YouTubeは動画を視聴した人の評価次第で、動画の伸びが決まります。

時事ネタで飛びついてきた人は、動画も大してしっかりみません。

(ニュース番組レベルで、しっかり作り込めば話は別ですが)


もしやるなら、相性が良いネタで「期間限定シリーズもの」としてやるならありだなと思います。
 

例えばこちらは、私がアドバイスしているチャンネルのひとつです。
 


受験指導専門家として、受験に関する動画をアップしています。


このチャンネルでは、受験ドラマ「2月の勝者」に絡めた企画の動画をアップしています。


ここまで相性がよく、かつ中身も丁寧に作っていれば、余計な登録者を囲ってしまうデメリットより、配信テーマと相性の良い新規登録者を囲えるメリットの方が大きいため、良い戦略と言えます。


とは言え、やりながら視聴者の属性のウォッチは必要です。

やりすぎると、本当に一瞬でチャンネルがお亡くなりになってしまいかねません。

このチャンネルは、再生数も伸びていて、動画経由でのチャンネル登録者も増加しています。


時事ネタを絡めた企画を作る場合は、丁寧に、慎重に作りましょう。