企画立案の基本的思考法

ハウツー企画とは


ハウツー企画とは、動画を通して何かの手法を教えたり、情報提供をしたりする企画のことです。

ハウツージャンルの企画は、「人の悩み」から逆算をします。

なぜなら、ユーザーは何かしらの問題(悩み)を解決をするための手段として、動画を見るからです。


特にハウツージャンルにおいては、視聴者には明確な悩みがあって、その悩みを解決するために動画探しをします。

ちなみに、ハウツー系の企画は比較的に作りやすいです。

なぜなら、多くの場合、既に悩みが顕在化(ハッキリ)していることが多いからです。


すでに悩みがハッキリしているということは、悩みへの解決策をひたすら動画にすれば成り立ちます。

もはや、何を伝えればいいのか、ほぼ答えがあるようなものです。

例えば、「恋愛」というジャンルでハウツー動画を発信しようとする場合も、大体みんながどんなことで悩んでいるか分かりますよね。


知らないジャンルでも、Google先生に聞けばたいていの悩みは把握できます。

 

ハウツージャンルにおける企画作りのゴール


ハウツージャンルにおける企画づくりをするにあたって、目指すべきゴールがあります。


さらに、その目指すべきゴールは大きく2つに分けられます。

  • チャンネルを俯瞰して見たときの企画のゴール
  • 企画単体を見た時の企画のゴール


チャンネルを俯瞰して見た時の企画のゴール


まず、チャンネルを俯瞰して見た時の企画のゴールは、「企画に一貫性を持たせること」です。


ここでいう一貫性とはチャンネルの戦略設計をするときに定めた「投稿する動画の方針」からズレていないかどうかということです。

仮メンタリストえるで言えば「恋愛の悩みを解決する動画」であるかどうかです。


この「一貫性をもたせる」とは、「動画一覧ページをカタログ状態にすること」だとイメージしてください

一般的にカタログと言えば、あるジャンルの商品などが網羅的に掲載されていると思います。


家具のカタログであれば、テーブル、ソファ、テレビ台、カーテン、カーペットなど、家に必要なものが網羅されています。

ぱっと見て、一通りの家具が網羅されていそうだと感じたら「このカタログを見れば、自分が欲しい家具が見つかるかもしれない」と期待できますよね。


YouTubeも、同じです。

視聴者がチャンネルの動画一覧ページを見た瞬間に「このチャンネルの動画を見れば、私の悩みを解決してくれそう」と思ってもらうことが重要です。

「特定のジャンルの悩みへの解決策のカタログ」になっていれば良いんです。


私が運営をしていた、仮メンタリストえるのチャンネルを見ても一目瞭然です。

数個のタイトルを見ただけで「恋愛に関する悩みを解決してくれそう」と感じることができそうですよね。
 


個人的な感覚として、ランダムで3本動画を見て、すべて「見たいかも」と思わせることができれば十分です。


あなたのチャンネルはどうでしょうか?

もし一貫性がないと感じたら、これから紹介をする企画出しの手法も参考にしながら改善をしてみましょう。

 

企画単体を見た時のゴール


次に、企画を単体で見たときのゴールは「この動画を見れば自分の得たい情報が得られそうだと感じること」です。


冒頭でも伝えたように、視聴者は何かしらの「悩み」を解決するためにYouTubeの動画を視聴します。

数多くあるコンテンツの中から、自分が得たい情報を探さなければなりません。

そんなときに、ぱっとオススメに上がってきた動画を見て、自分が得たい情報が得られるかどうかわからない動画を見ようとは思いません。


例えば、初対面の人とどういう話題で話せば良いかわからずに悩んでいる視聴者がいたとします。

次の2つの動画がオススメに現れた時、どちらを視聴しようと思うでしょうか?

A. コミュ力を上げる方法

B. 初対面で確実に距離を縮めるたったひとつの話題


やや極端ですが、Bの方が「この動画を見て何を得られるのか」が想像できますよね。

「1秒でも視聴者に考えさせたら負け」だと思いましょう。

視聴者に何も考えさせず、サムネ・タイトルを見た瞬間に「これはまさに自分のための動画だ」と思ってもらう必要があります。


そういった動画を量産できれば、間違いなくチャンネルは伸びます。

 

使用ツール


具体的な方法の紹介の前に、企画を考える際にオススメのツールを紹介します。


特に初期の段階において、企画を考える際には「マインドマップ」の使用をオススメします。

マインドマップとは、思考を視覚的に整理するためのツールです。


マインドマップは情報整理をする際にかなり役立ちます。

ITベンチャーに勤めていたときも、新規事業の立案をするとき、セミナーを作るときは必ずマインドマップを使っていたほどです。


ちなみに、この教材も具体的な内容を書き始める前にマインドマップで情報を整理しています。


▼こんな感じで情報整理できます


※デザインは色々あります。(たまたまこのえっちな配色なだけです)


マインドマップツールはいろいろありますが、私が最近使っているのは「GitMind」です。

アプリとしても使えるようですが、自分はウェブ版で使っています。

※特にこだわりがなければ、ウェブ版で良いと思います。


こんな感じでフォルダ整理もできて良いです。
 


ここからの解説もイメージしやすくするため、マインドマップのキャプチャを使いながら解説します。
 

企画作りの流れ


ここからは実際の企画作りの流れを紹介します。


冒頭でも伝えたように、ハウツージャンルの企画は「視聴者の悩み」から逆算をして考えます。

ですから、ざっくり言うと悩みを洗い出してから、その悩みを解決する企画を考えます。


ざっくりとした全体の流れは以下です。

<悩みの洗い出し>

①時系列でカテゴリを作る

②カテゴリを要素分解する

③悩みを洗い出す

④ベネフィットを考える

 <企画を考える>

⑤解決策を考える

⑥企画の簡易版アウトラインを作る

⑦企画候補の選定

⑧選定した企画の切り口(タイトル)を決める


順番に見ていきましょう。