自分で動画編集をしない人は伸びない

はじめに


本章では、動画編集をするにあたって、押さえておくべきポイントを紹介します。
 

意外と多くの方が非効率な編集をしていたりします。

本章では「この通りにやれば問題ない」という基本を説明します。

悩んでいることがあれば、そのまま取り入れてみてください。

 

自分で動画編集をしない人は伸びない


「自分で動画編集をしない人は伸びない」というのは、極端な言い方ですが、実際にそうです。

厳密には、YouTubeを始めるとき、外注するにしても最初の数本は自分で編集をするのがオススメです。


私も1年の運営期間のうち、半年間はすべて自分で編集していました。

1本の動画編集に10時間かけることもありました。

自分で編集する理由は、100点満点の定義ができるからです。


「編集された動画」は視聴者に届く最終成果物です。

視聴者は、編集された動画を見て、あなたの動画を評価し、チャンネルを評価します。

つまり、編集された動画が今ひとつな動画であれば、視聴者はそれなりの評価をします。


YouTubeは競合が増えて、手を抜けば戦いに負けます。

ですから「常に自分が思うベストな動画を出す」べきです。


多くの場合、企画と台本作り、撮影は自分でやることでしょう。

一方、編集はいきなり外注する人が少なくありません。


もちろん、ハウツー系動画の編集は再現性があるので、ある程度は誰がやっても同じクオリティの動画が作れます。

(ちなみにエンタメ系は成功要因のうち、編集が占める割合が多すぎるため外注はほぼ不可能です。)


でも、いきなり外注をすると、納品された動画が「最高なのか」がわかりません。


良いか悪いか程度はわかるでしょう。

でも「最高なのか?」は分かりません。

「ここは修正できるものなのか?」「それともこういうものなのか?」ということが判断できないのです。


ハウツー動画は淡々と情報を伝えるだけでは視聴者を飽きさせます。

ですから、編集でアクセントをつけるなど、視聴者を引きつける工夫が必要なんです。


私も自分で編集をしていたときは、何度も最初から最後まで見返して「視聴者が飽きるポイントはどこか?」を探して、編集をくり返していました。


このように、自分で編集をすることで「自分が本気でやればここまでできる」という100点の定義ができるのです。


残念ながら、外注をしても、相当経験のあるプロでもない限り、作業者はあなた以上に面白い作品は作れません。

なぜなら、外注先の人は、YouTubeを「なぜやるのか?」という背景や、台本に込められた意図をすべて汲み取ることができないからです。


ですから、最終成果物のコントロールはあなたがしなければならないのです。


動画のクオリティは、あなたの描ける理想が最大値になります。

あなたの理想が80点なら、どう頑張っても動画のクオリティは80点以上にはなりません。

ですから、理想の状態を定義できていないのはダメなんです。


理想の状態を自分で定義するために、まず1本でも自分で編集をしてみましょう。

ただ、仕事が忙しくて、編集に時間をかけられないという方もいるでしょう。


そういう方は、フィードバックをする際に一緒に画面を見ながら、細かい部分も妥協せずに100点のものを作ってもらうのが良いです。

1本を一緒に仕上げるだけで、理想の状態が見えてきます。


自分で編集する人は、このあとの編集の流れを参考にしてみてください。

 

登録者90万人超えYouTuber兼経営者も自分で動画を編集していた


ちなみに、私が知る現在登録者90万人超えのビジネス系YouTuber兼経営者も、しばらくすべての動画・サムネを自分で作っていました。


最初の1本目の動画を出すまでに5回くらい完パケ(編集まですべて終わらせた状態)まで作っていました。

異常なこだわりでしたが、結果として、そうやって仕上げた動画が視聴者から評価を得ています。

 

動画編集の流れ


ここからは具体的な動画の編集方法を解説します。


本教材はYouTube運営をする上で必要な知識を身につける教材です。

そのため、編集ツールの操作方法をいちから説明をしたりすることはありません。

私もそうでしたけど、基本操作は調べればすぐに出てきます。


私からは誰でも教えられる作業方法ではなく「効率的な編集の流れ」をお伝えします。

複雑な部分には作業レベルでの解説もあるので、参考にしてください。


編集は以下の流れでおこないます。

①動画と音声を同期する

②カット

③カットの微調整

④テロップ入れ(Vrew)

⑤SE(効果音)挿入

⑥BGM挿入

⑦明るさ調整

⑧書き出し


1ステップずつ、解説をします。