④テロップ入れ(Vrew)
続いてテロップ入れです。
私が自分で編集していた頃は、頑張ってプログラムを組んで、台本から自動コピペをさせて、テロップ入れの半自動化をしていました。
でも、もうそんな複雑なプログラムを使う必要もありません。
なぜなら、最強の文字起こし&自動テロップ入れアプリが爆誕したからです。
爆誕したアプリは「Vrew(ブリュー)」です。
テロップ入れは「Vrew」を使いましょう。
作業効率が格段にアップします。
自分で作業をしない場合でも、外注先の編集者さんが万が一使っていなかったら教えてあげてください。
編集者さんの余計な作業も減って、動画一本の外注費も安くなって良いことばかりです。
▼Vrewでテロップを自動的に入れる手順
①カットまで終わらせた動画を書き出す
②書き出した動画をVrewで読み込む
③Vrewで自動文字起こしをする
④VrewからPremiere Pro用のデータを書き出す
⑤Premiere ProでVrewで書き出したデータを読み込む
⑥テロップを一括変換する
⑦誤字・改行の調整をする
ひとつずつ解説します。
①カットまで終わらせた動画を書き出す
まずはカットまで終わらせた動画の書き出しをします。
Premiere Pro上部の「ファイル」のメニューを開いて「書き出し > メディア」を選択しましょう。
書き出しの設定は「形式」を「H.264」にしましょう。
ファイル名は好きな名前をつけてください。
「Vrew用」などの名前をつけると間違えないのでオススメです。
これらの設定ができたら、「書き出し」をクリックして書き出しましょう。
②書き出した動画をVrewで読み込む
続いて、書き出した動画をVrewで読み込みます。
まずはVrewのアプリを開きましょう。
アプリを開いたら、アプリ左上の「新しい動画出始める」をクリックします。
そうするとアップロードする動画を選択できるようになります。
先ほど書き出したVrew用の動画を選択して、「開く」をクリックしましょう。
すると、音声認識の言語設定メニューが開かれます。
「日本語」を選択して、「確認」をクリックしましょう。
③Vrewで自動文字起こしをする
設定が終わると、すぐに動画の文字の書き起こしが始まります。
以下のような画面になっていればOKです。
※書き出しスピードは非常に早く、10分の動画であれば2,3分で終わります。
書き出しが終わると、画面が切り替わって、書き出し内容が表示されます。
④VrewからPremiere Pro用のデータを書き出す
Vrewでの文字の書き起こしが終わったら、Premiere Pro用のファイルを書き出します。
Vrewアプリ上部のメニューの「ファイル」のタブをクリックします。
メニューが出てくるので「他の形式でエクスポート」を選択して、「Premiere Pro xml」を選択しましょう。
選択をすると、設定画面が出てきます。
フレームレートは「原本動画と同一」を選択します。
改行の処理方式は「改行せずに一つのテキストレイヤーに入れる」を選択します。
それぞれ設定ができたら「エクスポート」をクリックします。
任意の場所にファイルを保存したら作業完了です。
※ファイル名はそのままでOKです。
⑤Premiere ProでVrewで書き出したデータを読み込む
続いて、今Vrewで書き出したPremiere pro用のxmlファイルを、Premiere Proに読み込ませます。
Premiere Proの上部のメニューの「ファイル」をクリックして「読み込み」を選択しましょう。
ファイルを選択する画面が出てくるので、先ほどVrewで書き出したPremiere Pro用のxmlファイルを選択して、「読み込み」をクリックしましょう。
読み込むと2つのファイルが読み込まれます。
「〜〜.mp4」というファイルは、先ほどVrew用に書き出した動画なので、無視してください。
もうひとつのファイルが、文字起こし&テロップ入れされた編集ファイルです。
こちらを使っていきます。
クリックをすると、タイムライン上に編集ファイルが表示されます。
動画に書き起こされたテロップが入った状態です。
ちなみにVrewは文字を書き出しするタイミングで、勝手に文章のキリが良い部分を検知して動画をカットします。(すごい)
若干のズレはあるものの、1クリックごとにちゃんとテロップが分かれた状態になっています。
⑥テロップを一括変換する
デフォルトのテロップのフォントは今ひとつなので、自分のチャンネルに合ったフォントに変更したいですよね。
一括で変更できるので安心してください。
まずは「T(テキストツール)」をクリックして、テキストが入力できる状態にしましょう。
次にタイムライン上の青い軸を、クリップと重ならない適当な所に移動させます。
移動させたら、先ほどまで動画のプレビュー画面が映っていた部分を適当にクリックします。
そうすると、文字入力モードになって、画面上に文字入力ができるようになります。
文字が入力できるようになったら、何でも良いので、適当に文字を入力してください。
文字を入力したら「エッセンシャルグラフィックス」を開きます。
※「エッセンシャルグラフィックス」が開かれていない方は、Premiere Pro上部のメニューから「ウィンドウ > エッセンシャルグラフィックス」を選択して表示させましょう。
エッセンシャルグラフィックスとは、文字の装飾などを編集する画面です。
開けたら、下部に色付けなど、好きなようにテロップのデザインを作ることができるので、編集をしましょう。
編集できたら、最後に下記画像の④を参考にして、文字をセンタリングさせましょう。
これをしておかないと、あとで文字がおかしなことになるので、必ずやっておきましょう。
テロップの編集ができたら、同じくエッセンシャルグラフィックス内の「スタイル」という部分の「なし」をクリックしましょう。
クリックをすると、プルダウンで「スタイルを作成」と出てくるので、クリックします。
「スタイルを作成」をクリックすると、名前をつける画面が出てくるので、適当な名前をつけて「OK」をクリックします。
そうすると、左側のプロジェクト画面に、今作成したテロップのスタイルファイルができあがります。
次はスタイルをすべてのテロップに適用させていきます。
まずは先ほどのVrewのファイルのテロップ部分をすべて選択します。
すべて選択したら、プロジェクトファイルにある、今作ったテロップのスタイルファイルをテロップの上にドラッグ&ドロップしましょう。
そうすると、自分で編集したテロップが反映されます。
ここまででテロップの自動入れは終了です。
⑦誤字・改行の調整をする
ただ、Vrewもまだ完璧ではありません。
だいたい合ってはいるものの、1クリップにひとつくらい誤字があります。
改行もされません。
そのため、誤字修正、改行調整は手動でする必要があります。
それでも、ゼロから文字入れをするより、はるかに効率的です。
⑧複数ある音声をひとつにする
最後に音声の調整をして終了です。
Vrewで生成したファイルを読み込むと、音声が二重の状態で読み込まれます。
そのため、音量がかなり大きくなってしまいます。
ですので、片方のトラックはミュートにしておきましょう。
以上でVrewでの文字起こし&テロップ入れ→Premire Proへの読み込みは完了です。