戦略設計③「動画の投稿方針」を明確にする
「投稿する動画の方針」を明確にする
ここまでのターゲット設定で、「どんな人に動画を届けるのか」が明確になりました。
ターゲットが明確になったら「投稿する動画の方針」を決めます。
投稿する動画の方針とは「どういう動画を投稿すれば、視聴者のニーズを満たすことができるのか?」ということです。
方針を定める理由は2つあります。
- 投稿する動画の一貫性を保つため
- 最初に定めた「チャンネル運営をする目的」を達成するため
詳しく解説をします。
ターゲットが明確になっても「どんな動画を届けるのか」は、多くの選択肢があります。
例えば、仮メンタリストえるで設定をした「好きな人と付き合いたいけど、どうしたら良いかわからない20代〜30代の男性」に対して提供できる動画の選択肢はいくつもあります。
- 街で女性に声をかけてナンパする動画
- モテなくて悩んでいる男性ゲストを呼んでフィードバックする動画
- モテに詳しいゲストを呼んで対談する動画
- モテに関する論文を紹介する動画
- 視聴者からの恋愛相談に回答する動画
- 恋愛のテクニックを一方的に伝える動画
など
ターゲットを明確にしても、上記のようなフォーマットの違う動画が入り混じってチャンネルに投稿されると、一貫性が失われます。
それだけでなく、投稿する動画の方向性によっては、最初に定めた「チャンネル運営をする目的」を達成できない可能性もあります。
そういった事態を防ぐために、投稿する動画の方針を定める必要があるのです。
投稿する動画の方針は、次の2つに沿った方針を考えます。
- チャンネル運営の目的
- ターゲットのニーズ
チャンネル運営の目的
そもそもYouTubeは、最初に定めた「チャンネル運営の目的」を達成するためにやっています。
ですから、どんな投稿を投稿するにしても、この「目的」が達成されないのであれば意味がありません。
ターゲットのニーズ
最初に定めた「チャンネル運営の目的」を満たすだけでなく、ターゲットとした人が満足する動画を投稿しなければ、チャンネルは伸びません。
そこで、「ターゲットのニーズ」を満たせるような動画の方針にする必要があります。
例えば、チャンネル運営の目的が「有料の恋愛コンサルの売上を拡大すること」の場合はどうでしょうか。
この場合、ターゲットはこの「有料の恋愛コンサル」のターゲットと同じになりますね。
ここでは「恋愛に悩む30代〜40代後半の男性」としましょう。
ターゲットのニーズは「好きな人と付き合うための具体的な方法が知りたい」とします。
ここまでの内容をまとめると次のようになります。
◎チャンネル運営の目的
有料の恋愛コンサルの売上を拡大すること
◎ターゲット
恋愛に悩む30代〜40代後半の男性
◎ターゲットのニーズ
好きな人と付き合うための具体的な方法が知りたい
では、今回の「チャンネル運営の目的」と「ターゲットのニーズ」に沿うには、どういう事が必要でしょうか?
今回は次のように考えました。
- 恋愛の知識の豊富さが視聴者に伝わること
コンサルを依頼するなら、知識が豊富な人にお願いしたいと思うため
- 視聴者に相談しやすい人だと思ってもらうこと
知識があっても、相談しやすい人でないとお願いしたいと思えないため
- 動画を見た視聴者が恋愛テクニックを実践できること
教えられたテクニックが実践で使えたことで、信頼感が高まるため
これで方針が明確になりました。
ここまでの内容をまとめると次のようになります。
◎チャンネル運営の目的
有料の恋愛コンサルの売上を拡大すること
◎ターゲット
恋愛に悩む30代〜40代後半の男性
◎ターゲットのニーズ
好きな人と付き合うための具体的な方法が知りたい
◎投稿する動画の方針
・ 恋愛の知識が豊富さが視聴者に伝わること
・ 視聴者に相談しやすい人だと思ってもらうこと
・ 動画を見た視聴者が恋愛テクニックを実践できること
チャンネルのコンセプト
方針まで決まったらチャンネルのコンセプトを決めます。
コンセプトとは、「そのチャンネルをひと言で表すとどういうチャンネルか?」ということです。
コンセプトは、直前に考えた「投稿する動画の方針」をすべて満たすものにすることです。
「どういう動画を投稿するチャンネルにすれば、方針に沿ったチャンネルになるのか?」を考えます。
今回の場合は「実践で使える恋愛テクニックをわかりやすく解説する動画を配信するチャンネル」とします。
このコンセプトであれば、先ほど決めた方針をすべて満たせそうですね。
方針をすべて満たしているということは、「チャンネル運営の目的」も「ターゲットのニーズ」も満たしているということです。
このように考えることで、目的を最短で達成できるチャンネル設計ができます。
多くの人はこの設計を明確にしないままチャンネルを始めてしまいます。
少し面倒ですが、一度決めてしまえば、あとは楽です。
まずはこのチャンネルの戦略設計からおこないましょう。