戦略設計の必要性

戦略設計とは?

戦略設計とは、簡単に言えば「チャンネルの方向性を定めること」です。

何も考えずに、ただ「おもしろそうだから」という理由だけでチャンネルを始めても、うまくいく可能性は限りなく低いです。


チャンネルの方向性を決める理由は、チャンネルに一貫性を持たせるためです。

チャンネルに一貫性を持たせると「運営者目線」「視聴者目線」で、それぞれメリットがあります。

 

運営側の目線のメリット


まず運営側のメリットは、目的を最短で達成することができることです。

くり返しますが、YouTubeはあなたが達成したい目的を達成するための手段です。

YouTubeを始める目的は、人によってさまざまだと思います。

  • 広告収入で稼ぎたい
  • 事業の売上を拡大したい
  • 有名になりたい
  • 自分のブランドを持ちたい

など。


YouTubeは目的次第で、どのように運営するかという戦略が大きく変わります。

目的に沿った戦略設計をして、チャンネルの方向性を定めることで、目的まで最短距離でたどり着くことができるのです。


「戦略」とは、文字通り「戦いを略す」ということです。

言い換えれば「やらないことを決める」とも言えます。

戦略を定めることで、余計な選択肢を排除し、目的達成に必要なことだけに注力できるから、最短距離で目的達成をすることができるのです。

だからこそ、この戦略設計が何よりも重要です。


この戦略設計が間違っている、もしくは設計をしないと、何のために運営しているかわからない、非効率なチャンネル運営をすることになります。

 

視聴者目線のメリット


続いて、視聴者目線でのメリットは、一瞬で何を発信しているチャンネルかわかることです。

チャンネルをぱっと見て、何を発信しているチャンネルかわからないチャンネルは伸びにくいです。

チャンネルのトップページを見て5秒以内に何を発信しているチャンネルかわからないチャンネルは改善の余地があります。

その理由を解説します。


前提として、視聴者は次の流れでチャンネル登録をします。

①動画を発見する

②動画を視聴する

③チャンネルを見に行く

④チャンネル登録をする

それぞれ順番に追っていきましょう。

 

①動画を発見する


まず、視聴者は何かしらの問題(悩み)を抱えていて、問題解決をするためにYouTubeで動画を探します。


例えば、「明日デートだけどどうやってお店を決めれば良いかわからない」という問題を抱えていたら、「デートで行くお店の決め方」の動画を視聴して、問題を解決します。

いやいや、ただなんとなくYouTubeを開くこともあるよ、という人も「暇」という問題を解決するために、動画を視聴します。

何であれ、視聴者は問題解決のために動画を視聴しているのです


その過程であなたの動画と出会います。

 

②動画を視聴する


自分の抱えている問題を解決してくれそうな動画に出会ったら、視聴者は動画を視聴します。

このとき、視聴した動画が自分の問題を解決してくれ、満足したら、視聴者は次のステップに進みます。

かなり満足度が高い場合、この時点でチャンネル登録をします。

動画の内容に満足しなければ、あなたの動画から離脱して、戻ってくることはないでしょう。

 

③チャンネルを見に行く


視聴者は、無事動画を視聴して満足をしたら、チャンネルのページを見に行きます。

なぜなら、自分の問題をひとつ解決をしてくれたことによって「他に抱えている類似の問題も解決してくれるのではないか?」という期待感を抱くからです。

多くの人は、ひとつ問題を抱えていたとしたら、だいたい類似の問題も抱えているか、気になっていることが多いです。


「問題」でないにしても、人にはその時々で興味関心が強いものがあります。

例えば、「恋愛のテクニックを知りたい」「投資の知識を身に付けたい」「副業で稼ぐ方法を知りたい」「暇を潰したい」などです。


この教材を見ているあなたも少なくとも今は「YouTubeチャンネルの伸ばし方」に関心があるはずです。

そこで、あなたは、「再生数が5倍になるタイトルの付け方」のような動画を視聴したとします。

その動画に満足したら、あなたは、チャンネルのページを見て「他にも良い動画はないか?」と確認するはずです。

 

④チャンネル登録をする


視聴者はチャンネルページを見て「このチャンネルを見ておけば、今後も自分の悩みを解決してくれそう」と感じたら、チャンネル登録します。


あなたも、チャンネルのページを見て、もし「絶対にやってはいけないサムネTOP5」や、「チャンネル登録率を3倍にするフレーズ」などの動画が目に入ったら、チャンネル登録をしてしまうのではないでしょうか。


ですがもし、このときに、「沖縄行ってきた vlog #3」「店員が地元の友だちドッキリ」のような動画があったらどうでしょう?

とたんに興味を失って、そのチャンネルは登録しなくなると思います。

だからこそ、チャンネルに一貫性を持たせて、チャンネルを見た瞬間に何が得られるのかがわかるようにする必要があるのです。


私が運営をしていた仮メンタリストえるのチャンネルにも一貫性があります。
 


男性が好きそうなイラストに、心理学を連想させる名前、男性向けの恋愛テクニック動画。

このチャンネルを見れば「恋愛のテクニックが学べる」ことが一発でわかります。


逆に、チャンネルに一貫性がないと、チャンネルを見ることで何が得られるのかがわからないので、視聴者はチャンネル登録をしません。

あなたも商品を買うときに、商品を購入して何が得られるかわからない状態では購入しないですよね。


特に、YouTubeチャンネルがありふれた今は、視聴者が一瞬でも戸惑った時点で登録をしてくれません。

情報過多の現代、人は、生存本能として脳の負荷を下げるために、考えることを極力避ける傾向にあります。


チャンネルを見た瞬間に「何のチャンネルなんだろう?」と考えさせた時点で「負け」なのです。

くり返しになりますがチャンネルのトップページを見て5秒以内に何が得られるかわかるようにしましょう。


では、ここからは具体的な項目別に設定をしていきましょう。


戦略設計で決めるのは次の項目です。

  • チャンネル運営の目的
  • ターゲット
  • ターゲットのニーズ
  • 投稿する動画の方針
  • チャンネルのコンセプト