戦略設計①「チャンネル運営の目的」を明確にする
戦略設計の最初におこなうのは「チャンネル運営の目的」を明確にすることです。
これは「そもそも何のためにYouTubeをやるのか?」ということです。
私がコンサルをするときにも、真っ先に聞きます。
「趣味でYouTubeをやりたい」という人を除いて、YouTubeはあくまで目的をかなえる手段であるはずです。
これを読んでいるあなたも、「有名になりたい」「自社の商品の売上を拡大したい」など、何かしらの目的があってYouTubeをやっている(やろうとしている)と思います。
まずは目的を明確にしましょう。
目的を明確にする理由
目的を明確にする理由は、効率的に成果を繋げるためです。
また、目的次第でチャンネルの運営方針(企画の作り方やサムネの設計など)も大きく変わります。
例えば、YouTubeをやる目的が「有名になりたい」場合で考えてみましょう。
「有名」の定義を「ひとりでも多くの人に自分が知られている状態」とするなら、とにかく登録者数を増やす必要があります。
よって、投稿する動画は「顔出し」で「より多くの人に見られる動画」を考えることになります。
「より多くの人に見られる動画」とは、視聴者層を問わず、とにかく多くの人に見られることが目的になります。
この場合「エンタメ系」と言われるジャンルに分類されます。
エンタメ系とは、ドッキリ、モニタリング、検証などのあらゆる世代がおもしろいと思える企画のことです。
テレビ番組でもよく見かけますよね。
そのため、有名になるためには「とにかく多くの人に見てもらう必要がある」ため「一人でも多くの人が興味を持つ企画の動画を作ろう!」と考えられます。
このように、目的を「有名になること」と明確にすることで「エンタメ系の動画を出し続けよう」と企画の方針を決めることができるんです。
一方、例えば「有料の恋愛コンサルの売上を拡大すること」が目的の場合はどうでしょう。
この場合、登録者を増やすことよりも、商品を買ってくれる人を増やすことが重要です。
「お金を払ってでも恋愛のコンサルして欲しい」と思ってもらうためには、「恋愛に関する知識の豊富さ」や「相談のしやすさ」などが伝わる必要があります。
よって、チャンネルを設計するときに、
- 恋愛のテクニックを配信して、恋愛知識の豊富さを知ってもらおう
- 動画では肯定的な言葉をかけて、相談しやすい人だと思ってもらおう
などと考えることができるようになります。
このように考えることができれば、投稿する動画の方針も考えやすくなります。
目的によってチャンネルの設計が変わってくるので、必ず最初にYouTubeを開設する目的を明確にしましょう。
YouTubeチャンネル運営目的の決め方
次に、YouTubeチャンネル運営目的の決め方です。
目的は、あなたがYouTubeを開設する理由を言語化すれば、基本的にはOKです。
ただし、ひとつだけ注意したいことがあります。
それは「手段を目的化しないこと」です。
例えば、よくあるのは「有名になること」が目的の場合です。
多くの人がなんとなく「有名になるため」にYouTubeを始めます。
ですが、実際には「有名になること」は手段であり、目的ではありません。
「有名になってから、得たいもの」こそが目的になるのです。
例えば、
- 有名になって「自分のアパレルブランドを立ち上げること」
- 有名になって「俳優としてテレビドラマに出演すること」
- 有名になることで「ユーザーに自社商品の安心感を与えて成約率を上げること」
のように、「 」内のことが目的になります。
このように「ゴールは何か?」を意識してYouTubeチャンネル開設の目的を決めることが重要です。
これまで意外と多くの人が「手段」を「目的」にしていたため、その点を補足しておきます。
もし、「今の自分の目的は手段になっていないだろうか?」と不安な方は次のように自分に質問してみましょう。
「今考えている目的を達成してどういう状態になりたい?」
「次にめざす状態は?」
このようにして「これ以上問いを重ねられない」と言えるところまで掘り下げてみてください。
▼具体例
「今考えている目的を達成してどういう状態になりたい?」
→チャンネル登録者数を増やしたい
「つぎにめざす状態は?」
→その道のプロとして多くの人に知られたい
「つぎにめざす状態は?」
→自分のサービスを購入してもらいたい
「つぎにめざす状態は?」
→自身の提供するサービスの売上だけで生活したい
このようにすることで、何を目的にするのかが明確になります。