喋り方
続いて、喋り方の解説です。
喋り方は正直言語化がかなり難しいです。
上達する方法は、できる人の喋り方を見て学ぶことです。
私は喋り方については意識をしている方ですので、参考になるかと思います。
その他だと、マコなり社長も参考になるはずです。
ここからは、上手く話すためのポイントをいくつか紹介します。
①アクセント(強調して話す)ポイントを間違えない
これは、元々話し慣れていない人が、できる人の真似をした時によくなってしまいます。
話が上手い人は、声に抑揚があって、重要なポイントを強調して話します。
上手い人を参考にすると「強調して話すこと」までは吸収できるんです。
でも次の2つはわからないんです。
- どういうところを強調すれば良いか
- どの程度強調すれば良いか
それぞれ説明をします。
◎どういうところを強調すれば良いか
基本的には、一番伝えたいワードを強調します。
シンプルにそれだけなのですが、上手くいっていない人は、とりあえず話し始めを強調したりします。
▼例
今日の動画は、「絶対にやってはいけない褒め方」についてです。
上記のような台本があるとき、間違った人は「今日の動画は」と、冒頭から強調を始めてしまいます。
正しく強調するべきは「絶対にやってはいけない〜」の部分です。
強調するポイントを見極める方法は「文章を句読点で区切って分解をして、最も伝えたい一文の冒頭を強調する」ことです。
もちろん、この方法だけではありませんが、概ね間違いなく判断ができるでしょう。
▼例
皆さん、こんにちは。
今日は皆さんにお伝えしなければならない重要な話が、<ココ>一つあります。
◎どの程度強調すれば良いか
これはシンプルに「やりすぎなければOK」です。
もちろん、場面によってはやりすぎなくらい強調をした方が伝わりやすいことがあります。
でも、まだ慣れていない場合は「通常の話し方の1.2倍強く話す」ことを意識するだけで良くなります。
そもそも多くの人は「アクセントを付けて話すのが良い」ことにすら気づきません。
ですから、意識をして話すだけでも十分です。
②友達に話しかけるように喋る
話慣れていない人は、話そうとすると急に「発表」をするように話します。
でも、YouTubeで「発表をするのはNG」です。
YouTubeでは視聴者に「話しかける」ようにしましょう。
視聴者の立場になった時に、「発表」をされるのと「話しかけられる」のでは感じ方がまったく違います。
みなさんも、尊敬する人の「発表」を聞く時と、尊敬する人に「話しかけられる」時を想像してみてください。
「話しかけられる」方が圧倒的に距離の近さを感じると思います。
YouTubeにて、くり返し自分の動画を見てもらうためには、あなたのことを好きになってもらわなければなりません。
相手に好きになってもらうためには、まず自分から好きになる必要があります。
好きになるにはまず、距離を縮める必要があります。
「距離を縮めたい」と思った時、「発表をする」のと「話しかける」のでは、どちらが良いかは一目瞭然です。
圧倒的に「話しかける」方が距離が縮まります。
ですから、動画で話す時は視聴者に「話しかけるように」話しましょう。
◎初対面の人と話しているように感じさせる原因
視聴者に対して、「発表」しているように感じさせてしまう原因は色々あるものの、最も影響しているのは「語尾をハッキリ止めてしまうこと」です。
「〜です。」「〜ます。」と語尾を常にハッキリ言うことで、発表している感が出てしまうんです。
実際に、友達と話す時にはそんな話し方をしないと思います。
「〜なんだよね」など。
ですから、話すときに「発表になっていないか?」を振り返るだけで、一気に上手い話し方になります。
③早口にし過ぎない
「早口」は、とにかく「最小の時間で最大の情報量を」というモットーのもと、私も取り入れた話し方です。
当時はとにかく動画の時間を短くしたくて、全力の早口で台本を読んでいました。
実際に、早口には「説得力を高める効果」があります。
なぜなら、早口で話されることで、聞き手が内容について、自分の頭で考える前に次の情報が入ってくることで、話し手側の言い分をすべて聞くようになるからです。
詐欺師のようなテクニックですね。
もちろん、一定の効果はあるものの、早口すぎるのはあまり良くないです。
理由は2つあります。
理由①視聴者が聞き取れないから
まずひとつ目の理由は、「視聴者が聞き取れないから」です。
早口過ぎると何を言っているか聞き取れないことがあります。
情報を伝える動画において、「聞き取れない」というのは致命的です。
理由②余裕がないように見えるから
ふたつ目の理由は、「余裕がないように見えるから」です。
早口な人は、急いでいる印象を与え、自分に余裕が無いような印象を与えます。
その要因の一つとして、早口になると声のトーンも高くなることが挙げられます。心理学の研究でも、声が高い人は自信がなさそうに見えて、逆に声が低い人は自信があるように見えて、聞き手が信頼をするようになる、ということも分かっています。
例えば、あなたが誰かに「嘘ついてる?」と疑った時に、相手が早口で話始めたら、明らかに余裕がなくなったような印象を受けて、相手を疑うと思います。
逆にゆっくりと低い声で話されると「自分の勘違いだったかも」と相手を疑うのをやめるでしょう。
このように、早口すぎるとデメリットが多いので、早く話にしても適度にしましょう。
④「今から〜という話をします」は言わない
これは台本上の問題でもありますが・・・
話すときに「今から〜という話をします」という人がいます。
例えば、「まずは私の生い立ちから話させていただければと思います。」のような感じです。
動画など、自分が発信をする立場の場合、このようなことは言わないほうが良いです。
なぜなら、動画は「ひとつの物語だから」です。
まず視聴者の悩みに共感をして、悩みが解決した未来を見せて、実際の解決方法を教えて、理由、根拠を話して自分の体験談も伝えて、まとめて終わる。
情報発信をする動画も物語なのです。
良い物語というのは「没入感のある物語」です。
「没入感のある物語」とは、物語が始まったら、強く感情移入をして、気づいたら終わっていて、終わってしまう事に寂しさを覚えるような物語のことを指します。
ポイントは「強く感情移入できる」というところです。
強く感情移入している状態とは「自分が物語の一部になっているとき」です。
主人公に自分を重ね合わせている時などですね。
視聴者をこのような状態にすることができれば良いのです。
映画を想像してみると分かりやすいです。
流れるようなストーリーで、2時間程度で見ている人を釘付けにします。
この「流れるようなストーリー」が大事で、映画も次から次への物語が展開されていって、気づいたら終わっていますよね。
もしこの映画で「今から主人公の過去の話をします。」というナレーションが入ってから物語が始まり、次に「次は主人公の運命を変えるヒロインとの出会いです」というナレーションが入るとどうでしょうか?
物語と物語の繋ぎ目がハッキリしてしまったせいで、一気に没入感がなくなりますよね。
冒頭で伝えた「これから〜の話をします」というのは、同じことです。
ちなみに、プレゼンが下手な人は100人中100人全員このように話します。
逆に上手い人は一切なく、流れるように話を展開していって、聴衆を引きつけるのです。
正直、台本から「今から〜の話をします」をなくすだけで、一気にクオリティが増すでしょう。
ぜひ、試してみてください。