②チャンネル登録率を最大化させる「レイアウト」設定方法
続いて、「チャンネルのカスタマイズ」の設定をおこないます。
特にこの中の「レイアウト」はチャンネル登録率にも影響するため重要です。
レイアウト
動画スポットライト
まずはチャンネルレイアウトの「動画スポットライト」です。
ここには、視聴者があなたのYouTubeチャンネルページに飛んだ時のトップページの上部に掲載する動画を選ぶことできます。
設定をすると、以下のように表示されます。
スマホver.
具体的な説明に入る前に「そもそも設定するべきか否か」という話をします。
結論から言うと、設定をするべきです。
なぜなら、チャンネルページに訪れた視聴者が迷わず動画を視聴できるようになることで、動画の視聴機会を最大化できるからです。
順を追って説明をします。
まず、あなたのチャンネルページにくる視聴者は、あなたの何かしらの動画を見て満足してくれた視聴者です。
あなたのチャンネルページに訪れた視聴者は「他にどんな動画をアップしてるんだろう?」と興味持ってくれている状態です。
チャンネルページに100人が訪れたら、100人に何かしらの動画を見てほしいですよね。
このとき、チャンネルページの上部に動画がないと、どうなるでしょう?
チャンネルページの上部に動画がなければ、視聴者は動画一覧の中から動画を探し始めます。
スマホver.
でも動画一覧ページには大量の動画が並んでいるので、視聴者は「どれを見ようか?」と迷います。
迷ってしまうと「結局何を見れば良いか判断できなかった」と、動画を視聴しないまま離脱する視聴者が現れます。
残念ながら、私達の想像以上に、視聴者は一瞬でも迷うと離脱します。
一瞬でも迷わせてしまうと、多くの視聴者の動画の視聴機会を奪ってしまうんです。
ですから、チャンネルの上部には動画を設置しておくべきなのです。
◎視聴者別の動画設定
ではここからは、「どんな動画を設置するべきか」を解説します。
チャンネルページの上部の動画は、次の2パターンの設定ができます。
- チャンネル登録していない視聴者向け
- チャンネル登録済みの視聴者向け
それぞれ解説をします。
チャンネル登録していない視聴者向け
設定ページでは「チャンネル登録していないユーザー向けのチャンネル紹介動画」となっています。
でも、そのまま受け取って「自己紹介動画」、「チャンネル紹介動画」を設定するのはやめましょう。
「自己紹介動画」と「チャンネル紹介動画」を設定するのがよくない理由をそれぞれ解説します。
「自己紹介動画」がよくない理由
「自己紹介動画」がよくない理由は、チャンネル未登録の状態で、このページに来る人はまだあなたについて興味がないからです。
興味がない人の自己紹介ほどつまらないものはありません。
このページに来るほとんどの視聴者は、おそらくオススメ欄にあなたの動画が出てきて動画を視聴した人です。
視聴した動画に満足をして「他にどんな動画をアップしてるんだろう?」という感情で、チャンネルページにきているでしょう。
ここで重要なのは、「まだあなたに興味を持ったわけではない」ということです。
視聴者はあくまで「他に良い動画はないかな?」という気持ちで、このページを見に来ています。
ですから「自己紹介動画」を設定したところで誰も見てくれないのです。
「チャンネル紹介動画」がよくない理由
ここまでで、あなたに興味が持たれていないことには納得感を持てたと思います。
でも中には、動画を視聴して満足してくれたなら「チャンネルには興味を持っているのでは?」と思う人もいるでしょう。
たしかに、あなたの動画に満足をしてくれたということは、チャンネルにも興味を持ってくれています。
ただ、ここで思い出して欲しいことがあります。
私は、チャンネルの戦略設計の章で、次のようにお伝えしました。
チャンネルのトップページを見て5秒以内に何を発信しているチャンネルかわからないチャンネルは改善の余地があります。
このように、わざわざ「チャンネル紹介動画」でチャンネルの内容を伝えなければならないチャンネルの時点で、改善余地があります。
ですから、そもそも「チャンネル紹介動画」自体が不要なのです。
「チャンネル紹介動画」を作るくらいなら、わざわざ説明をしなくても、どんなチャンネルか分かるように、一貫性を持った動画配信をするよう改善するべきです。
どういう動画を設定すれば良いか?
ここまでで、設定してはダメな動画がわかったと思います。
では、どのような動画を設定すれば良いのでしょうか?
まずは目的を明確にしておきましょう。
この場所に動画を設定する目的は、視聴者に設置した動画を視聴してもらうためです。
なぜなら、あなたの動画への視聴頻度が増えれば増えるほど、チャンネル登録率が上がるからです。
つまり、チャンネルページの上部に設置する動画は「思わず視聴者が見たくなる動画」であるべきです。
「思わず視聴者が見たくなる動画」とは「チャンネルで直近2 ~ 3ヶ月以内に一番再生されている動画」です。
よって、チャンネルページの上部には「チャンネルで直近2 ~ 3ヶ月以内に一番再生されている動画」を設置しましょう。
チャンネルで一番再生されているということは、ほとんどの場合「クリック率」「維持率」「シェア数」がすべて高いということです。
つまり、サムネもインパクトがあってクリックされやすいし、動画の内容も良くて最後まで見てくれる動画です。
そのような良い動画であれば、一度別の動画で満足をしてチャンネルページに訪れた視聴者は、二度満足することになります。
二度満足をすれば、チャンネルへの信頼度も高まり、チャンネル登録をしてくれる可能性が上がります。
「直近2 ~ 3ヶ月以内」の理由は、トップページに表示する動画のダブリをなくすためです。
詳細は後述しますが、トップページに表示する動画はレイアウトを変えられます。
オススメのレイアウトはトップに「人気のアップロード動画」のセクションを表示することです。
※理由の詳細は後述します。
ですから、もし期間関係なくチャンネル内で一番人気の動画を設定をしてしまうと、この「人気のアップロード動画」のセクションにも同じ動画が表示されてしまいます。
そのため、直近2 ~ 3ヶ月の新鮮な人気動画を設定することで、視聴者の動画視聴機会を最大化できるのです。
この話から分かるように、このトップの動画は定期的に入れ替えましょう。
例外の場合の設定
ただし、例外があります。
一番再生が回っている動画がバズって、新規視聴者の流入元のほとんどが一番人気の動画の場合です。
この場合、多くの人が一番人気の動画を既に視聴した状態でチャンネルページに訪れることになります。
そのため、この場合は二番人気の動画を設定すると良いでしょう。
チャンネル登録済みの視聴者向け
続いて、登録者済みの視聴者に向けた動画の設置です。
これは補足にも書いてあるとおり、設置した動画を視聴済みのチャンネル登録者には表示されません。
つまり、登録者が1回再生をしたら、上部から消えるんです。
ここに設置する動画は「自分を知ってもらうための動画」が良いです。
チャンネルを登録しているということは、あなたやチャンネルへの信頼があると言えます。
チャンネル登録をしているくらいなので、見たい動画は既に見ている可能性が高いです。
ですから、わざわざここで「面白い動画」などを設置する必要はありません。
それよりも、登録した人にもっと自分を知ってもらって、あなた自身のファンになってもらうための動画を設置しましょう。
具体的には「質問コーナー」や「自己紹介動画」が良いです。
ベストは定期的(半年に一回くらい)に質問コーナーを実施して、最新の「質問コーナー」の動画を設置することです。
なぜなら、ここに設置した動画は一度再生をしたら表示されなくなるので、できる限り新鮮な動画を設置した方が視聴機会が増えるからです。
ちなみに、「自己紹介動画」は「質問コーナー」という企画にして実施した方が良いです。
自己紹介動画は一方的な発信になりますが、質問コーナーは、視聴者との双方向なコミュニケーションを実現できます。
内容は自己紹介でも、「質問コーナー」のフォーマットにする方がメリットが多いです。
注目セクション
続いて、チャンネルカスタマイズの「注目セクション」です。
右上の「セクションを追加」を押すと、表示させるセクションを選ぶことができます。
▼表示できるセクション一覧
※「アップロード動画」と「ショート動画」はデフォルトで追加されているので、グレーアウトされています。
チャンネルのトップページのこの部分です。
スマホver.
ここは特別理由がなければ以下の設定にしましょう。
1段目 :人気のアップロード動画
2段目 :アップロード動画(最新の動画)
3段目以降:再生リスト
ここはチャンネルのトップページなので、これまで説明をしたように「視聴者の動画視聴機会を最大化すること」を目的としたレイアウトにしましょう。
1段目
この目的から考えると、一番目に入る一段目には「人気の動画」を表示させたいですよね。
人気な動画=再生回数が多い動画なので、先述したようにクリックされやすく、視聴後も満足されやすいためです。
2段目
次に目に入る2段目には「最新の動画」を表示させておきましょう。
最新の動画を表示させることで「直近も継続的に更新されていること」を伝えられます。
アクティブなチャンネルだということをアピールすることで「これからまた新しい情報が手に入りそうだ」と思ってもらえるため、チャンネル登録率も向上します。
3段目以降
3段目以降は、優先度が低いので、チャンネルの特色によって変えて良いです。
例えば、定期的にライブ配信をする方であれば、ライブ配信リストを表示するなどです。
特に無い場合、自分が作成をした「再生リスト」を表示しておくと良いでしょう。
「再生リスト」はいわゆる「動画をカテゴリ分けしたもの」です。
そのため、再生リストの名前を見て「こういう動画をアップしているんだ」と視聴者の興味引くことができます。
この時も、上から人気シリーズを設定しておくと良いです。
仮メンタリストえるは「LINEシリーズ」が最も人気のため、一番上に設定をしています。
ブランディング
続いて、「チャンネルカスタマイズ」の「ブランディング」の設定です。
それぞれ解説をします。
写真
ここは特に解説がありません。
指示に従ってアイコン画像をアップしましょう。
バナー画像
バナー画像はできるだけ用意しましょう。
バナー画像があることで、チャンネルページに訪れた視聴者に対して、どんなチャンネルかをより分かりやすく伝えることができます。
言い換えれば、バナー画像は「どんなチャンネルかが一瞬で分かるような画像にしましょう」ということです。
▼チャンネルページのここの部分です。
注意点
画像作成をするときに注意しておくべき点があります。
それは「スマホ最適の画像を作ること」です。
スマホではこのように、かなり狭い範囲にしか表示されません。
PCだけに合わせて作るとデザインが崩れてしまうので、必ずスマホ画面で確認をしましょう。
ちなみに、YouTubeを視聴する人のうち90%近くはスマホ・タブレットで視聴しています。
▼えるの視聴者の視聴デバイス(全期間)
動画の透かし
これはPCで動画を見たときに、動画の右下に表示される画像です。
スマホで視聴をしたときには表示されません。
この透かしをクリックすると、チャンネル登録ができます。
ここは最初に設定をしたアイコンをそのまま設定しておけばOKです。
もしくは「チャンネル登録」という文字を書いた画像を設定するのも良いでしょう。
基本情報
「チャンネルのカスタマイズ」の続いて「基本情報」です。
チャンネル名と説明
チャンネル名を変えたい場合はここから変更ができます。
説明欄には、簡単にチャンネルの概要を書いておきましょう。
基本的には以下の情報があれば十分です。
- 何を発信するチャンネルなのか
- 発信者の簡単な経歴(必要であれば)
- SNSのリンク
- お問合せ先メールアドレス
- (登録者数の記念日)
【例】2021年6月 :登録者1,000人突破!
2021年12月 :登録者10,000人突破!
チャンネルページでは、ここに表示されます。
※仮メンタリストえるは適当に設定してます。
リンク
YouTube以外のSNSアカウントがある場合はリンクを貼っておきましょう。
ここで表示されます。
Twitter、Instagram、TikTokなどの主要SNSの場合、自動的にアイコンが表示されます。
連絡先情報
ビジネス用のメールアドレスがある場合、設定しておきましょう。
ここに表示されます。